ご家族がつどう、年末年始に

早くも12月後半になりました。年賀状の投函が始まる時期が来ると、年末の空気が色濃くなります。

そういうわけで、まもなく年末年始です。行動制限がない今、久々に集まるご家族もいらっしゃるのではないでしょうか。

おじいちゃん・おばあちゃんのお宅に、子供が孫を連れてやってくる光景は心が和むものです。
楽しいひと時ですが、そろそろ相続について気になってきた、というご家族は、皆さんが集まる機会に相続についても話題にすることをおすすめします。

お金にまつわる話題は切り出しにくいものです。でも、きちんと話をしていないと、いざ相続になったときに、亡くなった親の意向も分からず、大きな問題になりかねません。

子供の側からは話をしにくいものですから、できれば親の側から、そろそろ相続について考え始めているんだけど、などと軽く話題にするのがよいのではないでしょうか。

また、親が相続について何も考えていない場合は、事前に子供から親に提案して、みんなが集まった場で親から話をしてもらうこともおすすめです。

家族の誰かが欠けているときに話すと、自分だけ外されたという疎外感を持つ方が出ないとも限りません。家族みんなが集まっているときに話すのがよいでしょう。

最初から「こうする」と決める必要はありません。
まずは、財産にどのようなものがあって、その財産がどのような状態か、というようなことをご家族で認識を共有したり、結婚や家を建てる際に、一部の家族間で贈与したお金について確認し合うだけでも十分だと思います。

相続がきっかけとなって、家族の間にしこりを残すことを避けるためには、家族のコミュニケーションが大切です。
最初は簡単で構いません。この年末年始に、相続について家族でゆっくり話し合うことをおすすめします。